「勉強」
健:(自己紹介の後)あっあと、ちょっと言い忘れたんですけど、あぁでもこれ自慢になっちゃうかなぁ。
時:いや、もうせっかくだから言っちゃいましょうよ。
健:あの実は僕、国高っていうレベルの高い高校に通ってるんですよ。
時:みんなそうだよ。ここにいる人たちみんなそうだから。いや、みなさんね、厳しい受験を勝ち抜いてきたんですよ。僕らも、とおってきた道じゃないですか。
健:じゃあさ、あなた、中学校の勉強とか覚えてますか?
時:あぁ、まぁ結構忘れちゃってるかもしれないですけどね。あの頃は必死になって暗記してたんですけどね。
健:じゃあ、俺、今から、覚えてるかどうか問題出してあげますよ。
時:あっ、ほんとですか。
健:何が得意?
時:うーん、歴史かなぁ。
健:なるほど、じゃあ今から歴史に関する正誤問題を出すんで、合ってると思ったらYES、間違ってると思ったらNOって言ってください。
時:なるほど。YESorNOですね。
健:第一問、安土桃山時代に楽市楽座政策を行っていたのは織田信長である、YESorNO。
時:あっ、もうそれは簡単じゃないですか。YES。
健:(だいぶためて)正解。
時:いや、どんだけためんだよ。みのもんたか。
健:第二問、徳川綱吉と徳川吉宗だったら、どちらかと言えば吉宗と付き合いたい。YESorNO。
時:どっちもやだよ!
健:おまえ、吉宗、松平健だぞ!
時:だからなんだよ!普通の問題を出しなさい。
健:第三問、1853年浦賀に黒船を率いてやってきたのは誰ですか?YESorペリー。
時:ペリーしかねぇじゃねぇか。どういうことだよ。
健:(前のツッコミとかぶる感じで)開国シナサーイ。
時:急になんだよ。
健:いや、ペリーのマネだろ。
時:お前声聞いたことあんのか!しっかりお願いしますよ。
健:第四問、中臣(の)鎌足、藤原(の)道長。この「の」っていうのは何ですか?
時:知らねぇよ!もう、逆に聞いちゃってんじゃねぇか!ちゃんと、問題を出して下さい。
健:第五問、1976年に開業して以来、日本の美容整形界のトップに立ち続ける病院と言えば?YES高須クリニック!
時:どういうことだよ!もう歴史関係ねぇじゃねぇか!もう、いいですから僕が問題出しますよ。あなた何の教科が得意ですか?
健:国語!
時:あぁ、じゃあことわざの問題なんかどうですか。 えぇ、じゃあ、花より?(ここからテンポ良く)
健:君の方が素敵だよ。
時:頭隠して?
健:ばっかりいないで、こっち向いてごらん。可愛い顔してるんだから。
時:誰を口説いてんだよ!
健:いや、口説いてないよ。
時:じゃあ、かわいい子には?
健:すぐ、声をかける。
時:口説いてんじゃねぇか!かわいい子には旅をさせよだよ。 笑う門には?
健:ペリーきたる。
時:来ねぇよ!何だお前ペリー大好きか。
健:もういいよ、俺が問題出すわ。いくよ。ペリも積もれば?
時:ペリーちょっと出てきちゃってんじゃねぇか!ペリーが溢れ出てんじゃねぇか!
健:もう、全然答えられないじゃん。
時:いや、あなたの問題がおかしいんですよ。
健:いや、いや、もとはと言えばね、中学校の教科書がおかしいんですよ。あれって、全然面白くないじゃないですか。
時:まぁ確かにね、教科書はつまんないですよね。
健:Is this a book?っておまえは本というものを知らねぇのかっていう話ですよ。
時:確かに、中学の英語の教科書なんてそんな感じですよね。Is this a pen?とかね。
健:ペリーか!(叩く)
時:ちがうわ!ボケ!何なんだよ。
健:まあまあ、だから、今日ちょっと教科書を面白くしてみようと思うんだよね・・・歴史の。
時:あっ、英語じゃねぇんだ。
健:例えば、織田信長と豊臣秀吉の関係を先輩、後輩の関係にしてみたら面白くなるんじゃないかなぁと思うんだよね。
時:あっ、なるほど、身近な設定に変えてみるっていうのは確かに良いかもしれないですね。
健:じゃあおれが信長やるから、おまえメガネザルやって。
時:メガネ馬鹿にしてんのか!せめて、サルと呼べ。そして可能なら秀吉と呼んでちょうだい。
健:秀吉をやって!
時:こんにちは、信長先輩
健:オォ、ヒデヨシ。ゲンキデスカ?
時:ペリーじゃねぇか!時代違うし!
健:ザビエルだよ!(叩く)
時:知らねぇよ!時代合ってんな!信長をやれ。ちゃんと。
健:わかった、わかった。
時:こんにちは、信長先輩。
健:ウィッス!秀吉ちゃーん。(襟足をいじりながら)
時:なんで、信長、チャラいんだよ!
健:(かぶる感じで)マジ、今日全然チョンマゲ、キマんないんだけどぉ。
時:どうでもいいわ。ちゃんとした先輩で!
健:おぉ、秀吉!
時:確か先輩、来週から修学旅行ですよね。
健:あぁ、そうだよ
時:どの辺行くんですか?
健:京都。
時:えっ、じゃあ、けっこういい旅館とかに泊まるんすか?
健:そうそう。けっこう高級なホテルで、名前は確か・・・「本能寺」
時:やめろよ。信長かわいそうだろ!普通のホテルにしてあげて。
健:そうそう普通のホテル。
時:えっ、誰かと相部屋ですか?
健:えっ、あぁ大親友の光秀だけど。(間)明智光秀。
時:だから、かわいそうだろ!大親友だと思ってるのはなぁ、信長だけなんだよ!!
健:時は巡り、修学旅行2日目の夜。
時:いや、急に場面転換!
健:グハッ!みっちゃん、どうして?大親友じゃなかったのか。グハッ!!(胸をおさえながら倒れる。ツッコミ中にすぐ起き上がる。)
時:みっちゃーん!!今、完全にやったろ!信長殺したろ!光秀っ!
健:(ドアをノックして)おい、どうした?担任だ。ドアをあけろ。光秀、信長聞こえないのか!
時:あっ、先生が物音に心配して見に来たのかな。
健:(ドアノブをつかんで)おい、おい、ドアヲアケナサーイ。
時:いや、ペリーはもういいわ!どうもありがとうございましたー。